インナーチャイルド（内なる子ども）
内なる子ども5
機能不全家族の中で育ち、インナーチャイルドを抱えたままやがて大人になる。その結果、様々な精神的・身体的症状に悩まされることになる。
しかし表層部に現れたいろいろなかたちでの生きづらさは、氷山の一角に過ぎない。その隠れた氷山の最深部に存在し、大きな影響力をふるっているのが、機能不全家族の中で感じ続けてきた『見捨てられ不安』なのである。
（「機能不全家族」は、あくまでも極端な家族形態を示した概念に過ぎない。家族の傾向を知るためのひとつの目安として捉えたい。その原因はひじょうに複合的なものであり、親を断罪するためのものではないことを明記しておく。）
♥苦しんでいるあなたへ
もし、現在のあなたが機能不全家族の中で育ったという自覚があり、これまで紹介してきた様々な生きづらさに悩み苦しまれているならば、それは必ず、適切な方法によって改善することができます。
物理的に酷い症状、たとえば睡眠障害や慢性的な下痢、腰痛・肩こりなどの症状に苦しんでおられるならば、すぐに病院で適切な治療を受けてください。投薬などによって、まずは身体症状の緩和をはかってください。
そして、下記のような心の健康の回復が必要と感じられた方は、できれば臨床心理士や心理カウンセラーなどの専門家の援助を得ながら、焦らずにゆっくりと心の癒しの作業をおこなってください。
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人間関係の同じような問題や、心身症など精神的な症状が繰り返し出てしまう。
毎回同じような問題が発生し「なぜ？」「どうして？」という疑問が頭の中で堂々巡りし、
答えのでないまま、とても苦しい負のスパイラルに陥ってしまっている。
必要以上に他人に依存し、やがてトラブルの末に別れる。これの繰り返しに苦しむことが多い。
問題や症状は一時収まっても、またしばらくすると同じ問題・症状に悩まされることになる。
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以上のようなとき、応急手当的な処置やその場しのぎの対応で、いっときは問題を回避していても、それは一時しのぎにすぎません。
根本的な解決を目指さなければ、あなたのたった一度の貴重な人生を、繰り返し混沌とさせるばかりではなく、あなたの次世代の人生にまで影響を及ぼすようになる場合もあるのです。
あなた自身の心の傷が本当に癒されなければ、家族や周囲の人、特にあなたよりも弱い立場のお年寄り、子ども、そして親しい人たちを、結果的に無意識に傷つけることにもなってしまいかねません。
ご自身の受けた傷と同じ思いを、大切な人たちに背負わせたくないと思うのは当然の願いです。
今ここで、思い当たることがおありでしたら、生きる辛さを感じていらっしゃるならば、あなたの世代で負の連鎖を断ち切る決意をしてください。
あなたの現在の生きづらさが、幼い頃からの親（家族）との関係に起因していると認識したのなら、それを断ち切ると決断してください。
決意されたときから、インナーチャイルドの癒しと解放は始まっています。
あなたのワンダーチャイルドを取り戻し、ありのままの心で生きる実感を味わってください。
あなたは、あなた自身の手で、あなた自身の人生のシナリオを書き換えてゆけるのです。
あなたはすでに、自らの手で人生を「選び」幸せになる「力」と「自由」をもっているのですから。
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次回はインナーチャイルドの癒しと解放について。