心理カウンセラーの心得

 

 以下は、私の自戒のため、常に立ち返る基本としています。

 

  カウンセラーとしての心得 10か条

 

  1 カウンセラーは「カウンセリングの為の知識」「理論や技法」「あらゆる経験」

  「カウンセラーの心」を必須アイテムとして身に まとう援助者でなければならない。

 

 2 そしてなによりも「クライエントさんとの信頼関係」を築くことに誠心誠意で取り

  組む人でなければならない。

 

 3 カウンセラーは、精神医学の知識を持ち、常に研鑽に励まなければならない。

 

 4 カウンセラーは、医師から処方される薬がどんなもので、どのような働きをし、

  どのような副作用があるかを知っていなければならない。

 

 5 カウンセラーは、〇〇の症状を持つ方に対し、カウンセリングかそれとも先に精神科医

  の処方するお薬かを判断できなければならない。  

 

 6 カウンセラーは、△△を訴える方に対しては、〇〇という療法は逆効果である、という

  ことを知っていなければならない。

 

 7 カウンセラーは、心理療法における副作用についても知っていなければならない。

 

 8 カウンセラーがカウンセリングの時間内で口にした言葉、行為はすべて何かの理論に

  基づいて行われなければならない。  

 

 9 カウンセラーは自分の能力の特質や限界を知り、自分のキャパを越える問題には、

  他の医療機関及び専門家の援助を得るように勧めなければならない。

 

 10 カウンセラーは、自身の未解決の問題を解消し、常に自らの心のメンテナンスを怠って

   はならない。

 


といったことをふまえた上

 

私の思いなど・・・
  

カウンセラーは全力で

クライエントさんに「適切な関心」

をもち続けことが仕事です。

 

適切な、というところがミソです。

人間は適切以上な関心を払ってもらうと駄目になるからです。

 

そこを見極めながら、

カウンセラーはクライエントさんとともに、クライエントさんの旅を歩きます。

 

クライエントさんがつまずいたときも道に迷ったときも

カウンセラーは常に一緒にいます。

 

クライエントさんが疲れはてて座り込んたときは

カウンセラーも一緒に座り込み

クライエントさんの元気の回復を待ちます。

 

二手に別れた道のどちらを行くか

迷い佇むときにも

カウンセラーは傍にいます。

 

そしてクライエントさんが自ら決断するのを待ちます。

 

旅の主役はクライエントさんです。

 

 

カウンセラーは心の援助の必須アイテムを身につけ

クライエントさんの人生を一緒に歩く

旅のお伴です。

 

やがてクライエントさんが

お伴に別れを告げ

 

さらに一人で旅を続けるために

力強く歩み出す姿を

見送るとき

 

お伴が終了したカウンセラーは一抹の寂しさを感じながらも

クライエントさんへの尊敬と

感謝を胸に大きな喜びに浸るのです