インナーチャイルド・セラピーの瞑想

インナーチャイルド・セラピー
「嘆きの作業」「癒しの作業」のための瞑想例です
あくまでも参考ですので、あなたに合った独自のイメージで
幼かった頃の自分に逢ってあげてください。

**********************************************


静かに眼を閉じます。
できるだけ具体的にイメージしてゆきます。

自分の子ども時代を思い出します。
何歳の時でもいいです。
子どもの時の自分の姿が見えてきます。

場所は何処でしょう。
小学校の校庭ですか? 部屋ですか? 近所の川岸ですか?
どこでもかまいません。

その子は、何をしていますか?
楽しそうに遊んでいますか?
ひとりぼっちで寂しそうですか?

もし、楽しそうにしているなら一緒に楽しんでください。
その子と同じように微笑みが浮かんできます。

もし、寂しそうだったらそばに近寄ってみましょう。
そして声をかけてみます。

「どうしたの?」

その子がこちらを見たら、安心するように微笑んであげます。
その子はあなたの手を引いて、落ち着ける場所まで連れて行って
くれます。

たくさんの小鳥がさえずる公園のベンチかもしれません。
キラキラの水晶でできた小さなドームの中かもしれません。
どこでもかまいません。
その子だけの秘密の場所です。

そこまで一緒に来たら、その子に問いかけます。

「私はあなたのことを全部わかっているよ。
だから安心して、何でも話してごらん」

もし泣き出してしまったら、
「いいよ。好きなだけ泣いていいよ」
といって、しばらく一緒に寄り添ってあげてください。

その子が何か話したそうだったら、聴いてみます。
「今どんな気持ちなの?」

「寂しい」「悲しい」「苦しい」「つらい」
「怖い」「悔しい」・・・

その気持ちをそのまま聴いてあげます。

「寂しいよね」「悲しいよね」「苦しいよね」
「つらいよね」「怖いよね」「悔しいよね」

と、うなづいてあげてください。
励ます必要も、諭す必要も、謝る必要もありません。

ゆっくりでいいよ、と安心させながら、
その子がいろいろな思いを話してくれるのを、
とことん聴いてあげてください。
焦らずに、そしてじっくりと全てを受け止めてあげます。

その子が自分の気持ちを充分話したと思ったら、
その気持ちを受けとめたことを伝えてください。

「いいよ、好きなだけ泣いていいよ」
「怒っていいんだよ、いっぱい怒っていいよ」
「よく我慢してきたね、えらいね」
「もう独りぼっちじゃないよ」
「精一杯がんばったんだね」
「もういいんだよ、わかってるよ」

そして尋ねます。

「本当は、どうしてほしかったの?」
「何がしたかったの?」
「何でもしてほしいことを言っていいんだよ」

親にしてほしかったこと、言ってほしかったこと、
認めてほしかったこと、伝えられず諦めていたことを、
大人の私だけに話してくれます。

たとえば
「褒めてほしい」と言ったら「いい子だね、かわいいね」
  と褒めてあげます。
「一緒に本を読んでほしい」と言ったら一緒に本を読んであげます。
「遊園地に行きたい」といったら連れて行ってあげます。
「笑ってほしい」と言ったらにっこり微笑んであげます。
「抱っこしてほしい」と言ったら、抱きしめてあげます。
「おもちゃが欲しい」と言ったら、おもちゃを渡してあげます。

大人の自分だからこそ、その子の願いをすべて満たしてやる
ことができます。
イメージの中で、あらゆる願いに応じてあげてください。
いくつでも、その子の願いを叶えてあげでください。

その子と心ゆくまで一緒の時間を過ごせたら、
その子の様子を見てください。
どんな様子ですか
顔はどんな表情ですか。

最後に抱き上げて膝の上に乗せてあげます。
その子を抱きしめ、温もりを感じてください。
そしてその子に伝えます。

「何でも話してくれてありがとうね。一緒に過ごせて嬉しかったよ。
また来るからね。また逢いに来るからね」

そう言って笑顔で別れ、ゆっくりと眼を開けます。

**********************************************

 

インナーチャイルドの解放〜セラピーの瞑想

最後まで拙文にお付き合いくださりありがとうございました。